かーぼらんだむ カーボランダム
 炭化珪素のこと。還元剤として使用したり、高圧で圧縮して棚板に使用する。非常に固いので、研磨剤、紙ヤスリ等にも使用されている。

がいろめねんど 蛙目粘土
 花崗岩の熱水風化作用による変質によってできた一次粘土が少し移動して二次粘土となったもので、主成分はカオリナイトであるが、珪酸分が比較的多い。原土には多量の珪石粒を含み、これが雨に濡れて光り、カエルの目玉のように見えることから、この名前が付いた。粘土と珪砂とに分離して粘土分を蛙目粘土として使用し、珪砂はガラスの原料になる。
 可塑性があるために、単味でも使用するし可塑性のない粘土の粘着材としても使用する。単味の場合は白色に焼き上がる。還元だとマンガン等の影響で少し灰色味を帯びる。釉薬に5%程度入れると、粘性のために釉が流れにくくなり、貫入防止になる。しかし、20%入れるとカオリンマットと同じようになる。また、釉薬の沈澱防止材として使用する。

かおりないと カオリナイト(Al 2SiO 2HO)
 板状の結晶で、トランプを積み重ねたような結晶構造をしている。このトランプ状の隙間に水分が入り込むために、ハロイサイトに比べて可塑性がよく、水切れや乾燥切れがしにくい特質をもっている。カオリンの主成分である。

かおりん カオリン
 酸性火成岩である花崗岩、流紋岩、石英粗面岩などが風化作用により分解変質したもので、カオリナイト、ハロイサイト、メタハロイサイトを主成分とした一次粘土である。中国の景徳鎭の近くの江西省浮梁県高嶺村から取れる粘土が有名になってカオリンの語源になった。可塑性は少ないが白くて耐火度が高い(1780℃前後)。
 日本には、主に韓国から輸入される河東カオリン(朝鮮カオリン)が良く使用されているが、細菌はニュージーランドカオリンも単味で成形出来るために使用されるようになった。白絵土もカオリンの一種である。
 釉薬に混入すると釉薬の沈澱を妨げ、素地との密着をよくする働きがある。多く入れるとカオリン内のアルミナ質からアルミナ質マット釉になる。伊羅保釉、蕎麦釉などにも使用するまた、白くて素地との密着が良いことから、白化粧の材料としてよく利用する。

かすみいしせんちょうがん 霞石閃長岩
 六方晶系短柱状の結晶。ナトリウム・アルミニウム・珪素・酸素などより成る。長石の代用として用いられる。普通の長石よりもアルミナ、アルカリ分を多く含み、珪酸分が少ないために、低温で熔融する。このため釉薬の焼成に幅が出来る。主にカナダで採れ、アメリカで精製されている。

かっせき 滑石
 タルクのこと。

かもがわいし 加茂川石
 京都加茂川の上流の貴船川で採れる含鉄珪岩(珪石に鉄、マンガンが浸透してできた水成岩)で15%程度の鉄分を含む珪土系の岩石。黒楽釉の原料となる。また、京都では蕎麦釉、天目釉にも使用する。現在では、天然のものはほとんどなくなってしまい、合成のものが主流である。

がらすこ ガラス粉
 カレットのこと。

かりうむ カリウム(KO)
 可溶性アルカリ塩基。硝石に多く含まれる。正長石(カリ長石)及び灰類に数%づつ含まれる。炭酸カリはアルカリ釉の原料としてフリットで使用される。ソーダとカリは科学的には類似するが、科学的、機械的にはかなり異なる。ソーダをカリに置き換えると、光沢が出て、釉の膨張係数が減少する。

かりちょうせき カリ長石(KO Al 6SiO
 正長石ともいう。カリウム(K0)分が多く、ソーダ(NaO)が少ない。1230~1250℃で熔けて泡の多いガラス状になる。インド長石がカリ長石の代表。日本の長石はほとんどがカリ長石系統に属するが、純粋なカリ長石は少なくいくぶんソーダ長石が混じっている。福島長石はカリ長石だがソーダ分も多く含んでいる。平津長石は、ややカリ分が多い。

かれっと カレット
 普通の板硝子や壜ガラスを微粉末にしたもので、日本では楽玉という。ソーダ分を取るのに使用する。また、ソーダ分が多いので、柚子肌釉に使用する事もある。ただし、水溶性ではないので、泥漿として放置すると数時間でセメントの様に固化する欠点がある。

きじこ 素地粉
 セルベンのこと。

きぬうんも 絹雲母
 セリサイトのこと。

きぶしねんど 木節粘土
 二次粘土の代表のもので、珪石分が少なく粘土原料中最も可塑性が大きい。亜炭層から主に出るので、木節、木根などの有機物を多量に含み、土の中に木の節が入っていることから、この名前が付いた。有機物を含んでいることから、黒色をしている。若干の鉄分を含むが、非常に上質の粘土で、耐火度も高く扱いやすい粘土であるが、最近は枯渇してきている。

きまちいし 来待石
 広島及び島根県に産出する6%程度の鉄分を含む凝灰岩の一種で凝灰質砂岩という含鉄土石である。ほとんど単味で鉄釉になる。石州瓦にも来待赤釉として使用する。最近ではあまり取れなくなったので、成分的にほとんど同じ益子赤粉を使用する場合が多い。

きんこうせき 金鉱石
 ルチールのこと。

くど 苦土
 マグネシアのこと。

くろはま 黒浜
 四三酸化鉄(Fe)砂鉄のこと。黒色酸化鉄とも言う。鉄分を80%以上含み、非常に硬い砂状で重く、いくら摺っても細かくならない。この性質を利用して、結晶釉の核をして利用する。主に、砂金石釉に使用する。

けいさん 珪酸(SiO
 正式には酸化珪素。珪土、シリカともいう。塩基とアルミナとともに釉薬を形成する。アルミナとの差が大きいと滑らかな釉肌をもつ、釉に入れると、安定した珪酸性マット釉となる。

けいさんじるこにあ 珪酸ジルコニア(ZrSiO
 ジルコンの項。

けいさんそーだ 珪酸ソーダ(NaO・3SiO
 水ガラスとも言う。粘着性が強く、水分を極端に少なく出来るので、主に石膏型による鋳込み作業に2%程度入れて使われる。釉薬に微量入れると、釉薬の水分を減らすことが出来るので厚掛けに有効である。多く入れると釉が剥がれやすくなるので注意が必要である。絵の具や特殊な釉薬の粘着剤として水溶液の状態で使うこともある。

けいさんてつ 珪酸鉄(FeSiO
 鉄と珪石の化合物。青磁釉、月白釉等の鉄分が微量に必要な場合に使用することが多い。珪酸鉄を自分で作る場合は、紅柄47、珪石53の配合物をよく細磨して、一度1300℃で還元焼成し、更によく細磨して作る。

けいしゃ 珪砂
 珪石の砂。瀬戸の蛙目粘土の副産物として産出される。ガラスの材料として使用される。また、焼締め陶を焼く場合には、棚板や匣鉢(サヤ)内部に敷き詰めて、作品のくっつきを防ぐために利用する。備前では銀砂と呼ぶ。

けいせき 珪石
 主として石英の粒から成る堆積岩またはそれが変成された変成岩。珪酸(SiO)を97%程度含む岩石で、石英、シリカともいう。結晶は水晶、瑪瑙などになる。耐火度は1780℃前後だが、種々の融剤(珪酸を溶かす役目をする原料)により、低温で熔けてガラス化する。素地に入れると、可塑性をなくし収縮を少なくするので、歪、亀裂を防ぐことができる。釉薬に入れると耐火度を増し粘りが出て、貫入を防止する働きがあるが、過剰に入れると失透作用を起し、「アバタ」状になりやすい。

けいど 珪土
 珪酸分を多く含む土石で、珪石、陶石、加茂川石等の土石及び藁灰、酸化チタン、錫、ジルコン等も珪土に含まれる。

けいはいせき 珪灰石
 珪酸カルシウムのこと。釉薬では、珪石と石灰石の代替えとして使用する。光沢のある白い釉になる。

けしょうど 化粧土
 天然の粘土、または粘土、熔剤および非可塑性材料の混合物で、素地土の上からかけて、薄い被膜を作るものである。主に、色の付いた粘土を白く見せるために使用する。また、素地の表面の凹凸や小さな穴を防ぐ働きもある。特に、化粧土の上に釉薬をかける場合をアンダースリップという。
 化粧土は、通常は白色であるが、これに酸化金属を入れて人為的に色を付けたものや天然の粘土の色を用いる場合もある。  化粧土には、生がけ(素地土が素焼き前のもの)するものと素焼き後にかけるものの2種類があり、それぞれ素地土との収縮率と剥離に注意しなければいけない。
 詳細については、こちらを参照のこと

くじゃくいし 孔雀石
 天然の塩基性炭酸銅で、亜熱帯地方に産出する。中国の元時代の釉裏紅に使用された。

くろむ クロム
 酸化クロムの項。
ごす 呉須
 呉州とも書く。天然のものは合成呉須に対し、支那呉須、旧呉須、唐呉須と呼ばれ、マンガン土(マンガン化合物を主成分とする土)のうち、酸化コバルトの多いもの。酸化ニッケル、酸化銅、鉄なども含まれている。現在は天然の呉須はほとんどなく、合成でつくった合成呉須が使われている。色合いによって、くすんだ色合いの古代呉須、黒っぽい黒呉須、ピーコック色の緑呉須、ライトブルーの青呉須、鉄さび色の鉄呉須等がある。

こせい 糊精
 デキストリンのこと。
こっぱい 骨灰
 牛骨、羊骨を熱湯で煮沸して乾燥させてから焼いたもので、本来はボーンチャイナ(粘土に骨灰を加えて一度高温で焼き締めた後、低温で釉薬をかけて焼く白く焼き締った素地)として使用するが、燐酸の乳濁効果を用いるために釉薬にも使用する。リン酸カルシウムを70%以上含有し、釉薬に10%くらい加えるとリン酸の影響で乳濁釉となる。多量に用いると、釉は光沢を失い、釉飛びやめくれの原因になる。しかし、鉛釉では0.15程度入っても、薄掛けすると安全に使用できる。織部釉に微量入れると銅分の結晶をおさえて美しい織部釉となる。

こばると コバルト(Co)
 着色金属で、酸化コバルトを釉に0.5~1%加えると、釉組織にあまり影響されずに酸化焼成でも還元焼成でも青色を出す。5%以上加えると「瑠璃色」の濃い青紫色になる。20~30%加えると、瑠璃色の中にピンクの結晶斑があらわれる。

ごふん 湖粉
 石灰石または貝殻を焼いて砕いたもので、炭酸カルシウムからできている。

これまないと コレマナイト
 硼酸カルシウムの天然化合物。非常に強力な媒熔剤で、ほとんどの呈色酸化物に作用して光沢を与える。また、貫入防止の効果もある。