ここでは、栗山窯陶芸教室の主宰であり講師でもある、二代目藤澤栗山が過去に展覧会等で入選した作品をご覧いただきます。
★日本伝統工芸展

 日本伝統工芸展は陶芸家のあこがれであり、目標でもあります。やきものを始めた頃は、私には到底かなわない夢の世界であり、日本の陶芸界の一流の人たちだけの別世界でもありました。
 縁あって、日本工芸会四国支部に入会させていただいた時から、伝統工芸展にも応募させて頂きましたが、相変わらず別世界なので入選なんて夢の世界でした。したがって、落選してもそれが当然のことで入選することは無いだろうと思っていました。
 しかし、それまで行っていた和紙染めによる彩泥に、線描という新しい技法を組み合わせたことにより、作品にメリハリが出来ました。もしかしたらという期待も出来ました・・・。
 そして、応募すること4回目にして初めて入選することができました。初入選の時は、自分の中の世界がひっくり返るような出来事でした。しかも、伝統工芸展の図録に自分の作品が載るということが、またまた夢のようなことで、これは入選した人でないと絶対に味わえないことだと思います。

第53回日本伝統工芸展

2006年、第53回日本伝統工芸展において、「彩泥絵釉線波文鉢」が初入選しました。
 この技法は、これまで私が行ってきた彩泥による和紙染めの技法と新しい試みである、釉薬による線描の技法を組み合わせたものです。彩泥の技法はよくある方法ですが、和紙染めで行う人はいなかったと思います。ただし、この彩泥の技法はメインにはならないということで、新たに線描の方法を考えたのが釉薬による線描の技法です。この方法は、非常に手間と時間のかかる技法でもあるため、誰もやらなかった方法でもあります。



第54回日本伝統工芸展
 2008年、第54回日本伝統工芸展において、「彩泥絵釉線波文鉢」が入選しました。
 前年、偶然にも初入選した技法を更に進めたものです。最初の時はかなりムラのあった彩泥の色を増やすことによりグラデーションの違和感を無くし、更にこれに線模様の粗密で立体感を出した作品です。平面的な皿でありながら、凹凸のあるようなある種とトリックアート的な作品です。
 また、最初の年の線描よりも回数を重ねることにより、より凹凸のハッキリとした線描にしています。



第55回日本伝統工芸展

 2008年、第55回日本伝統工芸展において、「彩泥絵釉線波文鉢」が入選しました。
 この作品は、連続する波模様を粗密の線とグラデーションの濃淡による色合いで立体的に表現しようとした作品です。技法はそれまでと全く同じですが、見え方の違和感をなくすために、作品の形をより平らにして皿のような平らさになっています。
 彩泥による色合いも、比較すると大分綺麗に出せるようになりましたし、線の描き方も大分洗練されてきました。といっても、私が思っているだけで他人が見ると同じような作品に見えると思います・・・。



第56回日本伝統工芸展

 2009年、第56回日本伝統工芸展において、「彩泥絵釉線渦文鉢」が入選しました。
 この作品は、初入選した時点で、4回目すなわち正会員の資格を得る時にはこのデザインで応募しようと決めていたものです。しかし、イメージを実際に描いてみると意外と難しく、何枚もデザインを描き直したという経緯があります。
 技法的にはこれまでと全く同じですが、線描も濃い線と薄い線の濃淡をつけて、グラデーションに見えるようにしました。そのために、外に行くにしたがって線色が薄く見えるために、違和感のない見え方になりました。また、線描の盛り上げを少なくすることにより、実用的にも問題ないように作っています。



★東京ドームテーブルウエアフェスティバル

 そもそも、このコンクールに応募するきっかけは、私の教室の生徒さんでもある重田さんが見事最優秀賞をいただき、私の名前や教室を宣伝していただいたこと、一緒に入選しましょうとあおってくれたことで応募することになりました。ただし、どちらかが入選すると片方が落ちるという繰り返しで、最初の約束どおり一緒に入選するのは4年後のことになります。

第14回東京ドームテーブルウエアフェスティバル

 第14回東京ドームテーブルウエアフェスティバルのテーブルウェア・オリジナルデザイン部門において、「練込飛白紋組皿」が佳作及び審査員特別賞をいただきました。
 このコンクールは、応募総数が2000点を超える狭き門なので、当然入選出来るなんて思ってもいませんでした。応募が3点まで出来るということなので、まあ、一点くらいは入選出来ればラッキーなんて思っていたので、一次審査通過の知らせが来た時は「これから入選が決まるんだ〜。選ばれると良いな〜」なんて感じでした。
 黒泥土と白土によるグラデーションの練り込みで、かすり模様を表しています。以来、東京ドームでは、このパターンでしか入選していません。


第15回東京ドームテーブルウエアフェスティバル

 第15回東京ドームテーブルウエアフェスティバルのテーブルウェア・オリジナルデザイン部門に「練上輪花鉢」が入選しました。
 この作品は、前年入賞できたので、同じパターンで今度は鉢を作ろうと思って挑んだ作品ですが、さすがに鉢は難しく何個か作った作品たちはほとんどヒビが入って全滅の状態でした。唯一残った作品がこれで、今回は入選は無理かな〜と思っていたら、お情けで入選させていただきました・・・。



第17回東京ドームテーブルウエアフェスティバル

 第17回東京ドームテーブルウエアフェスティバルのテーブルウェア・オリジナルデザイン部門で「練込絣文四方鉢」が「東京都知事賞」及び「優秀賞」をいただきました。当教室の重田さんと初めてのダブルダブル入選、更にはダブル入賞となりました。

 この作品は、今まで伝統工芸四国支部展には出品していた技法を東京ドーム用にも取り入れたおので、通常は綺麗に削り出す練り込み作品の表面をあえて細かく荒らした、逆転の発想のような技法です。意匠とかは、いつものようにかすり模様です。
 この表面の質感と緻密なグラデーションの濃淡が高評価をもらったようです。地味な色合いが特徴の私の作品が評価されるとは思ってなかったので、正直嬉しいよりも信じられないという気持ちの方が大きいです・・・。



★使ってみたい北の菓子器展


 使ってみたい北の菓子器展は、私が初期の頃応募したいわば原点のような作品たちです。これらの応募作品を発展させていったものが今の私の作品と言えます。
 初期の作品ですので、今見ると技術は単純だし、形もまだまだ未熟ですが、当時の意気込みとかが見られて懐かしいです。

平成9年入選作品。題名「練込皿」

 1997年の使ってみたい北の菓子器展において、初入選しました。
 この作品は、東京ドームテーブルウェアフェスティバルで東京都知事賞をいただいた練込鉢の原点ともいえる作品で、練り込み作品の初期の技法でもあります。




平成10年入選作品。題名「波頭」

 1998年の使ってみたい北の菓子器展において、連続入選しました。
 この作品は、違った色の化粧土に釉薬を混ぜてスプレーガンで吹き付けて波模様を作ったものです。その後何点か作りましたが、大きいと間が抜けて見える点。汚れが出来る点。大勢の方が同じような手法を行っている点などから、最近では全くやらなくなった技法のひとつです。


平成11年入選作品。題名「おもいで」

1999年の使ってみたい北の菓子器展において、3年連続連続入選しました。
名前の由来は、この年北海道の富良野に旅行した時に見た、花畑や丘陵をイメージしたものです。
 この作品で、初めて和紙による彩泥技法を使った記念すべき作品です。
 ただし、見れば分かりますが、ただただ色々な色を乗せていっただけの単純なものでした。逆に、色々な色合いが出来るので、私としてはかなり気に入っているのですが・・・。



★香川県美術展覧会

香川県美術展覧会には、1997年に初入選しました。その後、1999年に再入選後は、連続11回の入選となっています。
初入選の作品は、写真も撮っていませんし、その後の作品も撮ったり撮らなかったりで、非常に曖昧です・・・。そのうちに主なものだけでも紹介いたします。